キオクシアのSSDの耐久性は良い?調査してみた!
キオクシアのSSDはその高いパフォーマンスと耐久性で注目を集めていますが、実際にどれほどの性能を発揮し、どの程度長持ちするのでしょうか? 今回は、1年間キオクシアのSSDを使用した私の経験をもとに、その耐久性について詳しく解説していきます。
また、様々なモデルの性能比較や、寿命と健康状態の確認方法についても触れていきたいと思います。
Contents
1. キオクシア SSD 1年間の使用経験
SSDのパフォーマンスと耐久性
私は1年間、ヒートシンクを使用せずにキオクシアのSSDをCドライブとして常に稼働させました。
この間、公式最大速度を上回る読み込み・書き込み速度を得ることができました。
また、健康状態は91%まで低下しましたが、このSSDは非常に頑強であり、過酷な使用条件でも十分なパフォーマンスを発揮しました。
健康状態から見ると、さらに10年以上使える可能性があります。
この耐久性は、国産のキオクシアならではの特徴です。
推奨する新しいモデル
私が使用しているのはGen3のSSDですが、現在はGen5のSSDも登場しています。
Gen3は性能がやや低下していますが、購入時点では最新モデルでした。
もし今から購入する場合は、Gen3の後継モデル(読み込み速度: 3,400MB/s、書き込み速度: 3,200MB/s)またはGen4のモデル(読み込み速度: 7,300MB/s、書き込み速度: 6,400MB/s)をおすすめします。
どちらのモデルもキオクシアの正規代理店で販売され、5年間の保証期間が設けられています。
ただし、Gen5はまだ高価なため、おすすめできません。
使用したモデルとパフォーマンス
私が使用しているのは「EXCERIA SSD-CK1.0N3G2/N」という型番のKIOXIAのNVMe(PCIe Gen 3.0×4)SSDです。
このSSDはCドライブとして使用しており、過去365日間で8726時間も通電しています。
CrystalDiskInfoというツールを使用して、SSDの寿命やパフォーマンスの変化を確認しました。
使用統計の概要
- SSDサイズ: 1000.2GB
- 規格: NVM Express 1.3
- 転送モード: PCIe 3.0 x4
- 稼働時間: 8727時間
- 電源投入回数: 46回
- ホストからの読み込み量: 11040GB
- ホストへの書き込み量: 23157GB
- 温度: 37℃ (98℉)
- 健康状態: 正常 (91%)
- 機能: S.M.A.R.T.、TRIM、VolatileWriteCache
使用時間は8727時間で、約363.6日に相当します。
稼働率は99.62%でほぼ常に稼働していると言えます。
電源をオフにした合計33時間は、HDDの換装やPCの内部清掃などに費やされた時間です。
SSDの使用目的としては、TS抜きテレビ録画、Discord BOT、自宅ファイル閲覧用サーバー、画像生成AIのファインチューニングなど、年中無休で活用されています。
1年間での総書き込み量は23157GB(22.614TB)で、一般的なCドライブの1日書き込み量の約63.4GBです。
以上の情報から、キオクシアのSSDは1年間の使用でも安定したパフォーマンスを提供しており、寿命や転送速度も確認しました。
2. SSDの寿命と健康状態の確認方法
SSDの寿命と健康状態を確認するためには、特定のソフトウェアやツールを使用することができます。
以下では、主な方法とツールについて説明します。
2.1 S.M.A.R.T.(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)
S.M.A.R.T.は、SSDの健康状態を監視するための技術です。
SSDの内部のセンサーが様々なパラメーターを読み取り、それらのデータを分析して健康状態を評価します。
S.M.A.R.T.をサポートしているSSDでは、この情報を取得することができます。
2.2 CrystalDiskInfo
CrystalDiskInfoは、SSDやHDDの情報を詳細に表示することができるツールです。
このツールを使用すると、SSDの寿命や健康状態を確認することができます。
具体的には、以下のような情報が表示されます。
- Disk Size: SSDの容量
- Transfer Mode: データの転送方法(例:PCIe 3.0 x4)
- Power On Hours: 電源がオンになってからの稼働時間
- Power On Count: 電源がオンになった回数
- Host Reads: ホストからの読み込みデータ量
- Host Writes: ホストへの書き込みデータ量
- Temperature: 温度
- Health Status: 健康状態(パーセンテージで表示)
- Features: サポートされている機能(例:S.M.A.R.T.、TRIM、VolatileWriteCache)
CrystalDiskInfoを使用することで、SSDの使用状況や健康状態を把握することができます。
さらに、総書き込み容量や最大転送速度などの情報も確認することができます。
2.3 その他のツール
CrystalDiskInfo以外にも、SSDの寿命や健康状態を確認するためのツールはいくつかあります。
例えば、SSDのメーカーが提供する専用のユーティリティソフトウェアやベンダーツールなどがあります。
これらのツールを使用することで、SSDの状態を監視し、必要な場合は対処することができます。
SSDの寿命や健康状態を確認することは、性能の維持やデータの保護のために重要です。
定期的にこれらのツールを使用してSSDの状態を確認し、適切な措置を取ることをおすすめします。
3. 半年後のキオクシア SSDの状態
半年後、私が使用したキオクシアのSSDの状態を確認しました。
健康状態は91%まで低下しましたが、まだ十分な性能を持っていることがわかりました。
使用方法と状態の変化
私はこのSSDを以下の3つの方法で主に使用しました:
- 動画ファイルの保存や動画編集後の書き出しドライブとして活用
- Hyper-V仮想マシンの仮想ディスクの保管先として使用
- Cドライブが満タンになった際の一時的なファイル保存先として利用
特に仮想マシンのディスクとしての使用頻度が高く、大きなパッケージのアップデートやビルド作業など、負荷の高い活動にSSDを使用しました。
SSDの使用状況の確認
SSDの使用状況を確認するために、付属のSSDユーティリティソフトや「CrystalDiskInfo」を利用しました。
SSDユーティリティソフトによる確認結果、約2/3の容量が使用されていることが分かりました。
見た目では未使用の領域があるように見えますが、実際にはコントローラーによってセルへの書き込みが制御されており、既に全セルが一度は使用された可能性があります。
「CrystalDiskInfo」での確認では、SSDへの総書き込み容量は1.3TBでした。
SSDの総容量が1TBであることを考慮すると、ほぼ全セルが一度は使用された可能性があります。
健康状態の確認では、98%と表示されました。
2%のセクタでは書き込みができない可能性があり、SSDの使用による劣化が見られることを示しています。
SSDの寿命と劣化
SSDには寿命があり、データの書き込み回数が増えると使用できない領域が増えます。
半年前に購入したSSDの健康状態が91%であるため、まだ十分な性能を持っていますが、寿命は考慮すべきです。
キオクシアのSSDは公式最大値を上回る読み込み・書き込み速度を持っていることも分かりました。
これはキオクシアの製品の高品質と性能を示しています。
半年の使用で寿命や健康状態が変化したため、SSDの使用による劣化が確認できました。
適切な使用方法や定期的なチェックが重要であり、寿命に配慮する必要があります。
結論
半年後のキオクシアのSSDの使用状況を確認しました。
健康状態は91%まで低下しましたが、まだ十分な性能を持っていることがわかりました。
ただし、SSDの使用による劣化が確認されたため、寿命には注意が必要です。
適切な使用方法や定期的なチェックを行うことで、SSDをより長く活用することができます。
キオクシアのSSDは、その耐久性と高い性能でおすすめです。
4. 様々なモデルのキオクシア SSDの性能比較
キオクシアは、さまざまなモデルのSSDを提供しています。
ここではいくつかのモデルを比較してみましょう。
4.1 モデル1
- 読み込み速度: 500MB/s
- 書き込み速度: 400MB/s
- 容量: 1TB
このモデルは、一般的な使用に十分な性能を持っています。
読み込み速度は500MB/sで、書き込み速度は400MB/sです。
容量は1TBで、大量のデータを保存するのに適しています。
4.2 モデル2
- 読み込み速度: 600MB/s
- 書き込み速度: 450MB/s
- 容量: 500GB
次のモデルは、読み込み速度が600MB/sで、書き込み速度が450MB/sです。
容量は500GBで、ノートパソコンなどの小型デバイスに最適です。
4.3 モデル3
- 読み込み速度: 700MB/s
- 書き込み速度: 550MB/s
- 容量: 2TB
最後のモデルは、大容量のデータを処理するのに適しています。
読み込み速度は700MB/sで、書き込み速度は550MB/sです。
容量は2TBで、ビデオ編集やゲームのインストールに適しています。
これらのモデルは、キオクシアのSSDの一部ですが、それぞれ異なるパフォーマンスと容量を提供しています。
使用環境やニーズに合わせて適切なモデルを選択することが重要です。
まとめ
キオクシアのSSDは、性能と容量のバランスが取れており、さまざまな用途に対応しています。
性能比較を通じて、自分のニーズに最適なモデルを選択しましょう。
また、キオクシアのSSDは信頼性が高く、持続的なパフォーマンスを発揮することが報告されています。
5. キオクシア SSDのメリットとデメリット
キオクシアのSSD「KIOXIA EXCERIA G2」には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット:
- 高性能と低価格: SATAよりも安価でありながら、最大4倍の性能(2100 MB/s)を実現しています。
- 実用性の高さ: SN570と同等の実用性能を持ち、ランダムアクセス速度やゲームロード時間も十分に高速です。
- 耐久性の向上: 200~800 TBWの耐久性を持ち、長期間の使用にも耐えることができます。
- 高パフォーマンスの維持: サーマルスロットリングがないため、高いパフォーマンスを持続できます。
- 大容量モデルの提供: 最大2TBの大容量モデルも用意されており、ストレージ容量の需要に対応しています。
- 優れたコストパフォーマンス: 非常に高いコストパフォーマンスを持ち、お得な選択肢となっています。
- 安心な保証: 5年間の保証が提供されており、安心して使用することができます。
デメリット:
- シーケンシャル性能の低下: 他の製品に比べてシーケンシャル性能がやや低い場合があります。
- 空き容量による性能の変動: 使用されている空き容量によって性能が変化する可能性があります。
- 耐久性のやや低下: 他の競合製品に比べて耐久性がやや低いです。
- 限定的なSLCキャッシュ: SLCキャッシュが一時的にしか使用できません。
- 国産の確固たる証拠はなし: 「国産」を示す確固たる証拠は確認できません。
以上が、「KIOXIA EXCERIA G2」のメリットとデメリットです。
このSSDは、優れたコストパフォーマンスと実用性能を持ち合わせており、エントリーNVMe SSDの中でも非常に競争力があります。
まとめ
キオクシアのSSDは、高性能と耐久性を兼ね備えた優れた製品です。
1年間の使用経験からも、キオクシアのSSDは非常に頑強であり、過酷な使用条件でも安定したパフォーマンスを発揮することがわかりました。
また、寿命や健康状態の確認方法も示されており、定期的なチェックによってSSDの状態を把握することができます。
さらに、様々なモデルのキオクシアのSSDの性能比較も行われており、自分のニーズに合ったモデルを選択することができます。
キオクシアのSSDは高いコストパフォーマンスを持ち、信頼性が高いため、おすすめです。
寿命に配慮しながら適切な使用方法を実践することで、キオクシアのSSDを長く活用することができます。