CFDのSSDの評判は良い?品質や性能を調査してみた!
最近話題のCFD販売のNVMe SSD、CFD SFT6000eを実際に手に入れてみましたが、果たしてその評判通りの高性能を発揮できるのでしょうか?
この記事では、CFD SFT6000eの性能や機能について詳しく解説し、メリットとデメリットも交えながら、この製品の評判が本当に信頼できるものなのか検証していきます。
1. CFD SFT6000eの概要
CFD SFT6000eは、CFD販売が開発したNVMe SSDであり、高速なデータ転送性能を備えています。
商品の特徴には以下のようなものが挙げられます。
- 性能: 最大で6000 MB/秒のシーケンシャル性能を実現しており、高速なデータの読み込み・書き込みを提供します。
- キャッシュ: 大容量のSLCキャッシュを搭載しており、迅速なデータ転送が可能です。
- 耐久性: 600 TBWの耐久性を持ち、長期間にわたって安定したパフォーマンスを維持します。
- 容量: 最大4 TBの容量モデルがあり、多くのデータを保存することができます。
- 公表済みの搭載パーツ: メーカーが搭載パーツを公表しており、信頼性の高い製品です。
- 保証: 5年間の保証が付いており、安心して使用することができます。
CFD SFT6000eは、以上のような特徴を持ち、高性能なNVMe SSDとして注目されています。
しかし、他の製品と比較した場合、一部の欠点も指摘されており、購入を検討する際には注意が必要です。
次のセクションでは、CFD SFT6000eのメリットとデメリットについて詳しく説明します。
2. メリットとデメリット
CSSD-M2M2TPG4NZLを実際に使用して感じたメリットとデメリットについて述べます。
メリット
- 容易な取り付け:ヒートシンクがないため、マザーボードのM.2スロットへの装着が簡単です。
デメリット
- 計測結果のばらつき:シーケンシャルデータの1MB Q8T1以外には満足できる結果が得られません。特に同じシーケンシャル1MBのQ1T1の結果は劣ります。
CSSD-M2M2TPG4NZLは連続データの読み書きには強いですが、不規則に配置された小さなデータの読み書きには弱いSSDです。
コストパフォーマンスも他のメーカーの安価な高性能SSDに比べるとあまり優れていません。
しかしながら、実際に使用するとOSの起動時間は遅く感じられず、充分に高速なSSDだと感じることができます。
まとめると以下の点がCSSD-M2M2TPG4NZLのメリットとデメリットです。
- 連続データの読み書き速度は速いが、ランダムデータの読み書きには劣る
- 実際の使用感は十分に高速
- ベンチマークの数値にこだわる場合は、ランダムデータの読み書きにおいても他のSSDを選ぶ方が満足度が高い
以上がCSSD-M2M2TPG4NZLのメリットとデメリットです。
3. パッケージデザインと開封
CFD PG3NF2 1TBの外観や付属品について簡単にチェックしてみましょう。
パッケージデザイン
CFD PG3NF2のパッケージはシャンパンゴールド調のデザインで、雰囲気がSK Hynixに似ています。
到着時にはプラスチック製のケースに収められており、箱にはCFD販売のロゴと製品の保証書(5年間)が印刷されています。
保管のために箱を捨てずに保管しておく必要があります。
開封
パッケージを開くと、プラスチック製のケースの中にSSD本体がすっぽりと収まっています。
付属品はありません。
SSD本体の特徴
- 黒色の基板コンポーネントを覆い隠すように製品ラベルシールが貼られています。
- 製品ラベルシールを剥がすと保証が無効になる可能性があるため、注意が必要です。
- M.2ヒートシンクを取り付ける場合は、シールを剥がさずにそのまま取り付ける必要があります。
基板のコンポーネント
SSD本体は片面実装のNVMe SSDであり、取り付けスペースが狭いノートパソコンでも問題なく使用できます。
また、SSD本体の裏面にはコンポーネントは存在せず、日本国内向けの製品であることが分かります。
グローバル製品には各国の認証ロゴが記載されますが、この製品にはそのようなロゴはありませんので、ご注意ください。
最後に注意点として、製品の保証を無効にする行為となるSSDコントローラ「Realtek RTS5772DL」やNANDメモリ「Micron 176層 3D TLC NAND」の確認や変更は、自己責任で行うべきです。
以上がCFD PG3NF2 1TBのパッケージデザインと開封に関する概要です。
4. 基板コンポーネントの詳細
コントローラー
CFD SFT6000eは、高性能を実現するために信頼性の高いPhison製コントローラーを搭載しています。
コントローラーは、SSDの動作やデータの処理を制御する重要なパーツであります。
Phisonは、信頼性と高性能を兼ね備えたSSDコントローラーの主要メーカーです。
NANDフラッシュメモリ
CFD SFT6000eには、高品質なMicron製の96層3D TLC NANDフラッシュメモリが使用されています。
NANDフラッシュメモリは、大容量で高速なデータ転送が可能なデータ保存用のメモリチップです。
Micronは、高品質なNANDフラッシュメモリを提供するメモリ製造のリーディングカンパニーです。
メモリキャッシュ
CFD SFT6000eには、高速なデータ処理を実現するためのDDR3Lメモリキャッシュが搭載されています。
メモリキャッシュは、SSDの読み込みや書き込み処理を効率化します。
その他のコンポーネント
CFD SFT6000eの基板には、他にも様々なコンポーネントが搭載されています。
具体的な詳細は記載されていませんが、これらのコンポーネントはSSDの動作や信頼性に貢献します。
基板コンポーネントは、SSDの性能や耐久性に直接影響する重要な要素です。
CFD SFT6000eは、信頼性の高いコントローラーや高品質なNANDフラッシュメモリを搭載しており、優れたパフォーマンスが期待できます。
5. ゲームロード時間の比較
ゲームロード時間の比較について解説します。
ここでは、主に「FF14:暁月のフィナーレ」「FPSタイトル」「原神」のロード時間に焦点を当てています。
FF14:暁月のフィナーレのベンチマーク結果
「FF14:暁月のフィナーレ」のロード時間を測定しました。
ベンチマークモードを実行し、ログファイルからロード時間を読み取りました。
その結果、CFD SFT6000eのロード時間は「6.87秒」でした。
これは入手可能なデータの中で最も遅いロード時間であり、ワースト1位です。
FF14プレイヤーにとっては、スムーズなゲーム体験を提供するためには改善が必要な結果と言えるでしょう。
FPSタイトルのロード時間の比較
いくつかのFPSタイトルのロード時間を比較しました。
PCMark 10 Professional Editionの機能を使用して、「Battlefield V」「Call of Duty Black Ops IV」「Overwatch 2」のロード時間を測定しました。
測定結果からは、CFD SFT6000eがこれらのゲームで一貫して最下位になっていることがわかります。
Realtek製SSDコントローラの読み込み性能が他のSSDと比べて劣っているようです。
原神のロード時間の比較
人気のあるRPGタイトル「原神」のロード時間も比較しました。
初回ロードやマップ間のワープなど、6つのシーンのロード時間を記録しました。
録画ソフトを使用してフレーム単位で比較した結果、CFD SFT6000eのロード時間は「48.12秒」でした。
これは過去にテストされたSSDの中で最も遅い結果となりました。
特に初回ロードとマップ間のロード時間が遅いことが目立ちます。
Windows 11のDirectStorageによるロード時間の比較
Windows 11では、ゲームのロード時間を短縮するための「DirectStorage API」が導入されています。
この技術は、SSDに保存されたゲームデータをメモリに送り込み、メモリからVRAMにデータを流し込むことでロード時間を短縮します。
CFD SFT6000eのシーケンシャル性能に比例したロード時間短縮が見られましたが、すでに高速なロード時間を実現しているため、絶対値で見るとそれほど大きな差はありませんでした。
ファイルコピーにかかる時間の比較
最後に、ファイルコピーにかかる時間を比較しました。
CFD SFT6000eを使用して、ゲームフォルダ、写真ファイル、圧縮データの3つの素材のコピー時間を計測しました。
結果として、CFD SFT6000eは高速なコピースピードを実現しており、特に巨大なファイルのコピーにおいては驚異的な性能を示しました。
以上が、ゲームロード時間の比較結果です。
CFD SFT6000eは一部のタイトルで遅い結果となっていることや、DirectStorageによるロード時間の短縮効果が限定的であることがわかりました。
ただし、ファイルコピーの速さなど、他の面においては優れた性能を持っていることも確認できました。
まとめ
以上がCFD SFT6000eの評判についてのまとめです。
このSSDは高速なデータ転送性能や信頼性の高いパーツを搭載しており、性能面では優れていると評価されています。
しかし、ゲームロード時間に関しては一部のタイトルで遅いという指摘もあります。
また、DirectStorageによるロード時間の短縮効果も限定的であることが確認されました。
ただし、ファイルコピーの速さなど、他の面においては高いパフォーマンスを持っていると言えます。
最終的な購入判断には、個々のニーズや使用目的に合わせた評価が必要です。
CFD SFT6000eを検討している方は、これらの情報を参考にしてください。