Windows 11/24H2:2024年の大型アップデートを徹底解説!
マイクロソフトが2024年10月1日に一般公開を開始した「Windows 11 バージョン 24H2」(通称:Windows 11 2024 Update)について、詳しくお話ししたいと思います。
リリースから約5か月が経過した2025年3月5日時点で、このアップデートは多くのユーザーにとって注目すべきポイントが満載です。
新機能や改善点、そしてちょっとした注意点まで、ブログ形式でゆるく、でもしっかり解説していきます。
それでは、さっそく見ていきましょう。
Contents
Windows 11 24H2って何?
Windows 11 24H2は、Windows 11の年次大型アップデートの第3弾で、コードネーム「Hudson Valley」として開発されました。
正式リリースは2024年10月1日ですが、Copilot+ PC向けには一足早い6月15日から提供が始まっていました。
このアップデートは、Windows UpdateやWindows Update for Business、Windows Server Update Services(WSUS)を通じて順次配信されています。
24H2のビルド番号は「10.0.26100」で、Windows 11の基本的な機能を強化しつつ、新しいAI機能やユーザー体験の向上を目指した内容が特徴です。
特に、Copilot+ PCという新しいカテゴリーのデバイス向けに特別な機能が追加されている点が話題になっています。
主な新機能と改善点
24H2では、日常使いが快適になる工夫や、業務効率を上げるための機能がたくさん追加されています。
以下に、特に目立つポイントをいくつかピックアップしてみました。
Copilot+ PC向けのAI機能
24H2の目玉の一つは、Copilot+ PC向けのAI機能です。
これらのデバイスは、40兆回/秒以上の処理能力を持つNPU(ニューラルプロセッシングユニット)を搭載しており、次のような機能が利用できます。
- ライブキャプション:44言語の音声や動画をリアルタイムで英語字幕に変換。
- Windows Studio Effects:ビデオ通話時の照明調整やノイズキャンセルをAIで強化。
- ペイントのCocreator:テキスト入力と簡単なスケッチからAIがアート作品を生成。
ただし、これらはCopilot+ PC限定なので、一般的なPCでは使えない点に注意してくださいね。
ユーザーインターフェースの改良
普段使う部分も地味に進化しています。
- クイック設定の刷新:システムトレイのクイック設定がスクロール可能になり、Androidスマホのクイック設定みたいにカスタマイズがしやすくなりました。
- ファイルエクスプローラーの強化:右クリックメニューに「切り取り」「コピー」などのラベルが追加されて操作がわかりやすくなり、また、タブを右クリックで複製できるようになりました。
- Wi-Fi接続時のアニメーション:Wi-Fiアイコンが接続中に動く小さな演出が追加され、ちょっとした楽しさがアップ。
パフォーマンスとアップデートの効率化
24H2では、裏側の仕組みも大きく改善されています。
- チェックポイント累積更新:毎月の更新が以前のフルパッケージではなく、前回の更新を基準にした差分更新になり、ダウンロードサイズやインストール時間が削減されました。
- エネルギーセーバー:バッテリー寿命を延ばす新モードが追加され、手動でオンオフも可能。
これにより、特にノートPCユーザーにとっては嬉しいアップデートと言えそうです。
注意すべき点:既知の問題
良いことばかりではなく、24H2にはリリース当初からいくつかの不具合が報告されています。
2025年3月5日現在も、一部は解消されていません。
主なものを挙げておきます。
- Autodesk AutoCAD 2022が起動しない:特定のバージョンでエラーが発生し、マイクロソフトは対応中のデバイスにアップデートをブロックしています。
- プリンター問題(Copilot+ PC):HPやCanon、Brotherなどのプリンターが使えなくなるケースが報告されています。回避策はあるものの、完全解決はまだ。
- Dirac Audioの音声トラブル:一部のデバイスでスピーカーやヘッドセットが認識されない問題が発生。
これらの不具合は、マイクロソフトの「Windows 11, version 24H2 known issues」ページで随時更新されているので、アップデート前に確認しておくのが賢明です。
アップデートの入手方法
「設定」→「Windows Update」から「更新プログラムのチェック」を押せば、24H2が配信されていればインストール可能です。
ただし、段階的なロールアウトなので、すぐに見つからない場合もあります。
急ぎたい方は、マイクロソフトの公式サイトから「インストールアシスタント」やISOファイルをダウンロードして手動インストールもできますよ。
サポート期間は?
Home/Proエディション:2026年10月13日まで(24か月)
Enterprise/Educationエディション:2027年10月12日まで(36か月)
特にWindows 10のサポートが2025年10月に終了するので、それを見据えて24H2への移行を検討するのも良いタイミングかもしれません。
感想:アップデートすべき?
個人的には、24H2はパフォーマンス向上やUIの使いやすさが魅力で、特にCopilot+ PCを持っている人には大きな価値があると思います。
ただ、不具合が気になる場合や、今の環境で問題がないなら、少し様子見でも良いかもしれません。