1台のプリンターを2台のパソコンで使う方法!USB式を複数のPCで共有しよう
公開日 : / 更新日 :
ひろこみゅ管理人のひろやんです。
僕は仕事柄プリンターを扱う機会も多いのですが、プリンターに関することでユーザーの要望が特に多いのがこちらです。
このプリンターなんですけど、あっちのパソコンからも印刷できるようにしてもらえませんか?
そう、つまりは「1台のプリンターを2台(複数)のパソコンで使えるようにして欲しい」って言う要望ですね。
えっ?USBタイプのプリンターって、USBを挿しているパソコンでしか使えないでしょ?
そう思うかもしれませんが、実は条件さえ揃っていれば1台のプリンターを複数のPCで印刷することが可能です。
そこで今回はUSBプリンターの基礎知識も含めて、「1台のプリンターを2台のパソコンで使う方法」について解説します。
Contents
1台のプリンターを2台のパソコンで使う2つの方法
結論から言うと本記事で解説する「1台のプリンターを2台のパソコンで使う方法」は大きく2つあります。
- 1台のパソコンをサーバー(親機)として使う方法
- USB切替器を使う方法
最初にお伝えしておくと、「①1台のパソコンをサーバー(親機)として使う方法」は、すこし技術的なパソコン操作が必要になります。
一方「②USB切替器を使う方法」は、モノがあれば簡単にプリンターを使えます。
そのため、パソコン操作に自信が無い場合は迷わず後者を選びましょう。
「②USB切替器を使う方法」は以下のリンクからひとっ飛びできます。
USBタイプのプリンターの基礎知識
それでは、まずはUSBプリンターの基本的なお話から。
ご存知のようにUSBプリンターはその名の通りUSB接続でパソコンに繋げるため、一台のパソコンにしかUSBケーブルを繋げることができません。
でも条件を満たすことで2台以上の複数のパソコンで印刷することが可能です。
なぜか?
それは、USBプリンターと接続するパソコンをサーバー代わりにするからです。
サーバーとは言わば親機のこと。
親機となるパソコンとネットワークを形成することによって、別のパソコン(言わば子機)でも印刷できるようになるわけですね。
なお、プリンターと接続しているパソコンは親機となるため、電源が入っていないと別のパソコンで印刷することはできません。
親機の電源が入っていないと子機は使えません。
親機あってのプリンターとなるわけですね。
プリンターのドライバーをインストールしよう
プリンターのドライバーをインストールすることでパソコンからの印刷が可能になります。
「ドライバー」っていうのは簡単に言うと、「USBで挿した機器が何であるかをパソコンに伝えるもの」です。
プリンターにはそれ専用のドライバーのCDが付属されていますが、ドライバーをインストールしてあげないとパソコンがプリンターとして認識できない。
印刷ができないというわけです。
そんなわけでプリンタードライバーのインストールは、使いたいパソコン全てで行うようにしましょう。
なお、プリンターのドライバーをパソコンにインストールする場合、ドライバーCDだけではインストールできないことが多いです。
一応インストールする方法はいくつかあるのですが、僕がオススメする一番簡単な方法が「一度プリンターとUSB接続してインストールすること」。
- サーバーとなるパソコンとプリンターをUSB接続する。
- USB接続した状態でパソコンにドライバーCDをインストールする。
この2ステップで大抵パソコンにプリンタードライバーをインストールすることが可能になります。
親機となるパソコンの設定
USBプリンターと直接繋いでいるパソコン(親機)の設定を行いましょう。
親機になるのでプリンター共有含めて諸々の共有設定を行う必要があります。
コントロールパネルから簡単に設定できるのでパパッとやっちゃいましょう。
「ファイルとプリンターの共有」の設定
まずはプリンター共有の設定からですね。
設定を行う場所は以下の通り。
- コントロールパネル(カテゴリ)
- ネットワークとインターネット
- ネットワークと共有センター
- 共有の詳細設定の変更 ←ココです。
「共有の詳細設定の変更」ではネットワークプロファイルがいくつかあります。
僕が使っているWindows7の場合だと「ホームまたは社内」と「パブリック」の2種類。
選択しているプロファイルには「(現在のプロファイル)」と付くので、現在のプロファイルの方を設定していきます。
↑ちなみにこの場合は「ホームまたは社内」が現在のプロファイルのため、「ホームまたは社内」を設定する。
続いて「ファイルとプリンターの共有」で「ファイルとプリンターの共有を有効にする」にチェックを入れましょう↓
引き続き「共有の詳細設定の変更」で「パスワード保護共有」の設定を行います。
「パスワード保護の共有を無効にする」にチェックを入れましょう↓
コントロールパネルの設定は以上になります。
プリンター共有の設定
念のためこちらも確認しておきましょう。
- コントロールパネル(カテゴリ)
- ハードウェアとサウンド
- デバイスとプリンター ←ココです。
該当するプリンターを右クリックして「プリンターのプロパティ」をクリック。
「共有」のタブで「このプリンターを共有する」にチェックを入れる↓
プリンターとUSB接続するパソコンの設定は以上になります。
子機から親機に接続できるか確認しよう
最後の仕上げです。
子機となるパソコンから親機となるパソコンに接続できるか確認しましょう。
具体的に言うと、子機のパソコンから親機のパソコンのIPアドレスを打ち込んでアクセスできればOKです。
これは前提として、親機と子機が同じネットワークで接続されている必要があります。
有線LANにしろWiFi無線にしろ、どちらにせよです。
子機側から親機のIPアドレスを打ち込んで親機にアクセスできれば、共有されているプリンターが表示されるはずです。
プリンター共有されている例↓
プリンターをダブルクリックして以下のような画面になればOK。
これで子機側のパソコンでも印刷ができるようになったはずです。
何かテスト印刷して印刷できるか確かめましょう。
なお、子機となるパソコンが複数台ある場合は、同じ要領でやっていけばOKです。
繋ぎたいだけ繋ぎ倒しましょう!
1台のプリンターを2台のパソコンで使える切替器
ちなみにですが・・・
うまく共有設定できーーーん!!
という場合は、USB切替器という とても便利な機器もあります。
プリンターなどの1台のUSB機器を2台のパソコンで使うことができる機器がこちら。
そしてこちらのUSB切替器は最大4台のパソコンを切り替えて使うことが可能です。
使うときは手動で切り替えが必要ですが、これなら簡単に使えそうですね。
もし上手くいかない場合は、ぜひUSB切替器を検討してみてくださいね。
1台のプリンターを2台のパソコンで使うためのUSBケーブル
パソコンとプリンターとの距離もあるため、念のため必要なケーブル等の付属品も併せて載せておきます。
ケーブル長さなどはご自身で選択してくださいね。
プリンター用のケーブルはこちらです。
プリンター用のケーブルで届かない場合は、以下のようにUSB延長ケーブルもあります。
状況に応じてこれらのUSBケーブルも検討してみてくださいね。
ひろやんの一言
1台のプリンターを2台のパソコンで使う方法について解説しました。
プリンターを別のパソコンで使うたびにUSBケーブルを差し替えないといけない・・・
そんな面倒くさい状況の場合は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。
あなたの業務が少しでも楽になりますように。
以上。
ひろやんでした。
一台のプリンターを2個のパソコンで使うということで
一台目は 子供(中学生)が使っていて、もう一台は私専用のパソコンですが
場所が離れてしまい 親機の設定はいらないと思うのです
14キロ離れて 実家で私が使いますが インストールして その都度USBをさして
プリントアウトするのでは ダメですか?プリンターにも何か前のデータがあり
それをリセットしないと 私が 自分のパソコンにインストールしては
プリンターが 変になってしまいますか?
サリーちゃん さん
ご質問ありがとうございます!
わかる範囲でお答えしますね!
「インストールして その都度USBをさしてプリントアウトするのでは ダメですか?」とのことですが。
都度パソコンにUSBをさしてプリントするのは全く問題ありません。
この記事の説明は、あくまでも同じ家で1台のプリンターを2台のパソコンで使うための方法でして。
通常はパソコンにプリンタードライバーをインストールすれば、そのパソコンにプリンターを接続して使うことが可能です。
この方法はパソコンの台数に限りはありませんので、プリンターが変になることもありません。
「プリンターにも何か前のデータがあり」というのが、ちょっと分かりかねるのですが、何か分からないことがあればまた聞いていただければと思います!
大変分かりやすい記事をありがとうございます!とても参考になりました
ところで、ファイルとプリンターの共有の説明なのですが、文章では「ファイルとプリンターの共有を有効にする」にチェックを入れましょうと記載されているのですが、画像では 「無効にする」の方に矢印がついています。ここでは有効か無効か、どちらにチェックをすべきでしょうか? ご教授いただけると幸いです。よろしくお願い致します。
みかんさん
コメントありがとうございます!
共有する場合は有効にチェックを入れたらOKです。
混乱させてしまい、どうもすみませんでした(^^;)
ありがとうございました!
良く分かりました